『「私はわたし」の国、フランス　～嫌われようが、好かれようが　たくましいフランス人』―出版事例

多くの日本人が関心を持つフランス、しかし、「おしゃれなフランス人、美しい街並みのパリ、芸術に秀でた国」というイメージが定着し、フランス人の日常の生活やものの考え方は意外と知られていません。

私は長年フランステレビTF1極東支局に勤務し、その後も海外でフランス人や旧フランス植民地の人々と仕事をする中で、フランス人の真の姿が見える様々な場面に遭遇しました。フランスとの付き合いが長くなるにつれ私のフランス人観も変化し、現在の私のフランス人観は「憎たらしい、おかしい、おもしろい」です。

本の前半では「フランス人は週に何回入浴するか」「英語ができても話さないとは本当か」や「住民を悩ませる犬のフン害対策」など、フランスに関するステレオタイプ的な通説を扱い、後半では「出張旅費は幹部もヒラ社員も同じ」「移民への差別」「子供は3歳から社会へ」などのフランス人の基本や現実を紹介します。同時に「日本人はフランス人より清潔か」と、日本人であれば当然「日本人の方が清潔」と信じているであろう固定概念にも挑戦しました。

どの項目も私が経験したエピソードをふんだんに入れ、どこから読んでも構わない簡潔な構成です。

「フランスは個人主義で日本とは全く異なる文化」と片付けがちですが、中には日本と共通する他人への気遣いや身のこなし、礼儀作法、価値観があり、一言では言い表せない多面性がある国です。

遠からず、近からずの距離で眺めてきたからこそ見えた、フランスとフランス人を感じ、楽しく読んでいただければ幸いです。

【VM出版スクールのおすすめポイント】
・順序だてて出版につながる効率的なシステム。
・検索やITなどの知識や情報が得られる。
・出版を目指す人々との対話を通じ、自分で気づかなかった視点が得られる。

【出版したことで起きたビジネス変化】
この本はハウツーものではなく、また自分のビジネスにつなげようと書いたわけではありません。自分の経験や知識を読者と共有し、読者が「おもしろかった」と楽しんでいただけたら十分で、それ以上は求めていませんでした。しかし、読者から寄せられた感想の中に「いろいろな考え方らあるのだと分かり参考になった」という意見が少なからずありました。相談業務に携わる者として、相談者が自分と異なる考えを知り、新たな視点を見つけることにつながるのであれば大変うれしいことです。
また、出版を通じ、私への理解や評価が高まったと感じます。今後私が、どのような活動を展開しようと、根本的な部分での長期的な信用力になるとの思いを強くしています。