『今スグ使える!『法令の読み方』入門 プロフェッショナルに学ぶ-条文を読むコツ-』―出版事例
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本書は、難解な法令に立ち向かいながらも苦しみを抱える方々を対象に、法令を所管する省庁に勤めるプロフェッショナルな行政職員の思考方法を学んだ上で、条文を読むコツとどのような資料を優先的に読むべきかを学ぶことを目的としたシリーズ本です。行政職員の思考プロセスと優先的に読むべき資料については、同シリーズ(上巻)の「今スグ使える!『法令の読み方』入門 プロフェッショナルに学ぶ-思考プロセスと必須資料-」で解説します。
第1章では、法令の重要な骨格部分を学びつつ、初めて読む難解な法令を無理なく読む方法について、民間企業での勤務経験もある弁護士がわかりやすく解説します。
第2章では、これさえ知っていれば必要十分な、誰もがつまずく紛らわしい法令用語を10パターンまで絞って解説します。
第3章では、実務上とても重要でありながら、見逃しがちな附則の読み方について解説します。
(Amazon著書ページより抜粋)
私自身、弁護士になって間もない頃は、金融規制法の条文が難解すぎて読むのにアレルギー反応がありました。「なぜ社会人の先輩方はこんな難しいものを理解できるのだろう」と、幾度となく挫折感を味わっています。
しかし、金融庁で勤務し、本書で紹介した条文を読むコツを培えた頃には、難解な条文であっても少しだけ読むことに抵抗感がなくなっていました。この条文の読み方を学ぶことができたのは、今でも大きな財産となっています。
ゆえに、当時の自分と同じように、条文を理解することに苦しむ人々の肩の荷を少しでも楽にできないかと思い至ったのが、本書を執筆するきっかけでした。本書を手にとっていただいた方々が、少しでも業務の負担を軽減でき、願わくば法律って案外面白いなと感じていただけることを心より願っております。
また、実際に本を読んでいただいた方から「とにかく文章がわかりやすくて頭にスッと入ってきた」というコメントを多数いただいております。数ある法律入門書の中でも比較的平易な表現になっているものであるため、是非ご一読いただけますと大変幸甚です。
本の企画書がしっかりしているため、企画書を作り上げた頃には執筆前の段階であるにもかかわらず、書く内容について大分具体的なイメージがついています。
また、レビュー会では同じ執筆を目指す仲間から「目次はもっとこう表現した方がいいのでは?」という忌憚のない意見をバンバンいただけるので、本の説明や目次が洗練されていきます。ほかにも、授業内容は面白いため受講を継続しやすいですし、コーチも丁寧に疑問点に答えてサポートしてくれるので、本を執筆するモチベーションを持続することができました。
【本を出したことで起きたビジネス変化】
この本の内容は、元々セミナーで発信していたものなのですが、本書を執筆することで「よりわかりやすく解説すること」が洗練されました。文字化することで、どう伝えるとわかりやすいのかを試行錯誤でき、この苦悶の経験により引き続き実施しているセミナーもさらにわかりやすいものになったと思います。また、本を出版してからセミナー依頼もさらに増えてきています。
本やセミナーを通じて、条文を読むコツと優先的に読むべき資料を知る行政職員の思考プロセスをより多くの人に届けることができるように、頑張っていきたいと思います。
弁護士 表 大祐
表 大祐(おもて だいすけ)
渥美坂井法律事務所・外国法共同事業の弁護士(第二東京弁護士会)。
元金融庁職員として、複数の金融規制法の法令改正作業、多数の民間企業からの法令照会対応を経験。
慶應義塾大学法科大学院修了。
金融庁企画市場局市場課専門官として2年間勤務。
米国投資銀行日本法務部コンサルタントとして1年間勤務。
現在、渥美坂井法律事務所のプロトタイプ政策研究所の主任研究員として、公的機関と民間企業の双方が取り組めていない政策と実務の架け橋を作ること、検討課題とされるべき研究成果や提言を発信する活動等に従事。
また、「ゼロからわかる『法令の読み方』入門」(https://www.kinyu.co.jp/seminar_detail/?sc=k230737)など法律入門セミナーも実施中。