『はじめて赤ちゃんを育てるときに読む本―育児書通りいかなくても大丈夫』―出版事例
本書は、子育て相談を延べ10,000件以上受けてきた看護師・保健師の著者が書いた「はじめての赤ちゃん育児の不安やモヤモヤを解決し、安心できる育児を応援するための本」です。世の中に育児本は多数ありますが、そこから外れた時のとらえ方や対応法について書かれた本は少なく、不安やモヤモヤした気持ちになることはありませんか?
小児科・精神科で親子に接すると、ママの育児の孤独・孤立と子どものこころの不調はつながっていると強く感じます。しかし、ママのメンタル支援の本は少なく、核家族化・未婚化・子どもが少なくなってきている環境で、子育ては孤立しやすい状況にあります。
そんな今だからこそ、30年の看護師・保健師・看護教員の実務経験から、理論だけでなく実践からわかった、赤ちゃん育児の「大丈夫ですよ!」を伝える内容をお届けしたいと思います。
赤ちゃんをむかえるお母さん、お父さん、本当におめでとうございます。可愛らしく新しい家族と共に、自分らしい、楽しい暮らしを創っていけることは、とても幸せなことですね。
一方で、育児は人生の危機の一つとして考えられています。「思ったようにうまくいかない」「子どもに育児本のような反応がない」「自分の育児がこれでいいのか不安」「可愛いはずなのにイライラする」「子どもが可愛く思えない」など、相談ごとが増えることでも明らかです。
赤ちゃんが生まれると、これまでの生活とは全く違うことがおこります。私たちが、学校に通って徐々に学習ができるようになった時のように、教えてもらうことは少ないのですね。
しかも、突然か弱い命を守り、社会的にも育てていくことが求められるのです。そのような中、赤ちゃんの成長は目まぐるしく、成長に伴って新しく、様々な問題がおこります。さらに、そこに赤ちゃんの個性も加わり、難しい問題に感じることもあるのです。
このように、育児はとても楽しくかけがえのない、人生そのものである反面、時に難しく悩みを抱えやすいものであると考えられます。
私は、赤ちゃんをむかえる時に、これができると、良い状況になる3点があると思っています。1つ目は、お母さんが不安になり疲れやすい状況を、ホルモンなどの体の変化で理解すること、2つ目は子どもの反応を理解すること、3つ目は子どもを育てることを母親一人で抱え込まないことです。
本書は、この3点について理解できるように書いています。2つ目の子どもの理解に関しては、子どもの目まぐるしい成長に合わせ、時系列で書いてあります。あらかじめ少し先のことを読み、もう少し大きくなったら、こういうことがおこるのだなと知っていただくことは、子どもの理解の準備にもなります。育児に対する考え方を身につけていくと、これから成長していく子どもが理解できる基礎になります。それは、育児を楽しくもしてくれると思うのです。
本書がどこか「ホッとでき」て、子どもの成長を喜ぶスイッチを入れることにつながればうれしいです。育児は「笑顔でいなければいけない」のではなく、「自然に笑顔になれる」ものであるように、これからも応援したいと思います。
育児に関して、親が一生懸命であるのに方向性が違って、親も子も苦しんでいることを見ることが増えてきました。また、看護学生と話していて、親や育児に対して若者の考えが厳しいことを感じることも増えました。その中で、これまでやってきた育児相談を通して、人に伝えることをやってみたい、本を出してみたいという思いが出てきました。
しかし、何をどうしたら良いのか、右も左もわからなかったので、VM出版スクールに参加しました。講師の皆さまや仲間の存在、順を追えばできるように計画されたプログラム、行き詰っていることを明確にして流れるようにしてくださるコーチにもっともっと勉強したいと思わせていただきました。
しかし、参加後に思いがけず仕事が多忙になり、日付が変わることもあり、どうやって出版までたどりつくことができるか、想像もできないほどでした。そのような時にもコーチが寄り添ってくださり、講義動画では新しい知識を得ることも楽しく、皆さまより遅れおくれではありますが、出版までにいたることができました。小さな締め切りがたくさんあることで、カメの歩みであっても確実に進んでいくことができるのだなと実感しました。一人でやっていたとしたら、私は永遠に出版できなかったと断言できます。このような私だからこそ、悩むほど熱意のある方であれば、やってみることをお勧めします。見える世界が少し変わる、そんな気がしています。
【出版したことで起きたビジネス変化】
本を書いたことで、自分の伝えたい内容が整理されました。今回は0歳児の育児についての出版でしたが、同様の整理の仕方で育児全般のことを考えられるようになり、相談の仕事で役立っています。
SNSで本を出したことを公表したことで、健康のプロフェッショナルのコミュニティーで反響をいただきました。そこから、話が進み、今後の合同出版も視野に入れた、合同noteを作成する話をいただきました。2023年12月に公開予定です。
大林 まち
大林 まち(おおばやし まち)
看護師・保健師・公認心理師として30年・1万件以上の親子の悩み相談、看護教員として学生のこころの支援を行ってきた。その中で親子のすれ違いが、お互いのこころに大きく影響し、長期の不調になる危険性を痛感した。親子という人間関係を築く魔法の鍵は、ママ(パパ)の笑顔という信念がうまれ、笑顔になれる子育てを応援し続けている。
・大学院修士課程修了(看護・地域家族支援看護学)
・保健師(子育て支援・発達相談と発達促進教室・虐待相談・DV相談)
・看護師(小児科・重症心身障がい児デイサービス等)
・看護教員(精神科・小児科)
・公認心理師
オンライン相談『ボイスマルシェ』カウンセラー
https://www.voicemarche.jp/advisers/1216