『謝りすぎる日本人 ~フランスとドイツに住んでみて分かった常識の違いとコミュニケーションのコツ』―出版事例
世界では、「とにかく謝ればいい」というわけではない。タイトルにある「謝る」というテーマのほか、同調圧力、女性の生き方、教育などいくつかのテーマについて、フランスとドイツで暮らし、今もフランス在住の著者が、その個人的な経験をもとに、オムニバス形式でエピソードを交えて解説します。
フランスやドイツに住むようになって、早や20年以上が経ちました。日本以外に住んでいると、日本に住んでいた時よりも、より日本の姿がくっきりと浮かび上がり、自分を育ててくれた国への感謝と愛情が、よりが湧いてくるようになりました。しかし、現在の日本では閉塞感があって、生きづらさを感じている人が多い、といった話もよく耳にします。海外にいる私としては、日本の特徴や良さにみなさんに気づいて頂きたい、または当たり前とされていることが、別の場所では全く当たり前ではなくなるということを知って、閉塞感から抜け出して頂きたい、と強く思うのです。
この本の中では、私が経験した個人的なエピソードをもとに、タイトルにある「謝る」というテーマのほか、同調圧力、女性の生き方、教育などいくつかのテーマについて、書いております。
世界には、本当に多くの国や地域があります。それぞれの国には、それぞれの当たり前がある。相手が必ずしも自分と同じ考え方をするわけではない、ということに気づくことが国際コミュニケーションの第一歩です。そして、そう考えれば、何事にも「必ずこうでなければならない」という正解はないことが分かり、選択の余地が生まれます。またどうして、自分はそのように考えるのか、行動するのかということを見直すきっかけにもなります。
是非、日本人の強みに気が付いて頂きたい。また別の当たり前を知ることによって、ご自分自身の枠を外して、ご自分の生き方を選択できるきっかけにして頂きたい、そう思ってこの本を書きました。
今回は2冊目の出版でしたので、出版までの大体の流れも分かっており、1冊目よりもリラックスして取り組むことができました。それは、1冊目の時にもお世話になった伴走してくださるコーチのおかげでもあります。今回も優しく的確に伴走してくださり、安心して進んでいくことができました。
また前回よりも頻繁にワークショップに積極的に参加し、一緒に出版に向けて頑張っておられるお仲間との交流が多くできたこともよかったです。ワークショップは週2回行われますが、時間帯が昼と夜なので、時差がある海外に住む私でも週1回は必ず出席することができました。本を書いていると、時々分からなくなる時や、モチベーションが下がるような時もありますが、このワークショップに定期的に参加できたおかげで、リズムが保てたと思います。また、参加されている皆様も、素敵な方ばかりで、オンライン上でも定期的にお会いできることを楽しみにしていました。
カリキュラム、お仲間との交流、そして伴走してくださるコーチと、しっかりとしたサポート体制が整ったスクールですので、出版をお考えの方に、是非お勧め致します。
【出版したことで起きたビジネス変化は?】
私がしている日本語教師、日本語教育サポートという仕事には、直接関係のない内容なので、具体的な影響というのではないのですが、自分がやっている仕事の根底に流れている思いのようなものを文章にすることができたので、これから人となりを知って頂く時に役に立つだろうと思っています。
また、読者の方から、普段の自分の行動、例えば「いつも謝っている」という行動パターンを変えてみたなどというご感想なども頂き、読者の方へに気づきが生まれているということを大変嬉しく思いました。
自分の仕事に関係なく、海外に住んでいるからこそ話せること、伝えたいことを伝えられる機会を得られたことに感謝しています。
ベラール 聰子
ベラール聰子(べらーるさとこ)
日仏バイリンガルの子ども二人を育てた日本語教師。 海外で子どもの日本語教育に悩むお母さま向けマインド セッションを行っている。 神戸出身、フランス在住。
15歳の時、パリで3か月過ごしたことがきっかけで、フランスに 興味を持ち、フランス語の勉強をする。在日フランス 政府機関に勤務ののち、フランス人の夫と結婚。 パリ(6年)、フランクフルト(8年)、東京(3年)、 サンジェルマンアンレイ(2014年より)に暮らしながら、 バイリンガルの子供二人(2022年現在21歳の娘と19歳の息子) を育てる。パリでは在仏日系企業、フランクフルトでは 在独日系企業で英仏日のトリリンガル秘書として働く。 2012年日本語教育能力検定試験に合格し、日本語教師 となってフランス語を話す外国人に日本語の個人授業を 行っている。バイリンガルの子ども二人に日本語教育を 行った経験から、同じような悩みを持つバイリンガルの お子様を持つお母さまたちを応援したいと思うようになり、 マインドセッションを開始。国語ではなく日本語教育的 アプローチからバイリンガルのお子様への授業・アドバ イスも行っている。 オーセンティックコミュニケーション(R)プラクティ ショナー(2021年取得)。 自分を育ててくれた両親や周りの人への恩返しとして、 日本が好きな人、日本人であることに誇りを持てる人が 増えることを願っている。