お話をうかがったお二人

VM出版スクールで学び、2023年1月に電子書籍を出版した弁護士のお二人に登場いただき、出版後の変化やスクールの魅力を伺います。

お一人目:弁護士 三浦 悠佑さん(みうら ゆうすけ)
著書『コンセプトドリヴン・コンプライアンス』2023年1月発売

お二人目:弁護士 表 大祐さん(おもて だいすけ)
著書『今スグ使える!『法令の読み方』入門 プロフェッショナルに学ぶ-条文を読むコツ-』2023年1月発売
今スグ使える!『法令の読み方』入門 プロフェッショナルに学ぶー思考プロセスと必須資料ー』2023年1月発売

聞き手:VM出版スクール代表 古川亮

自己紹介

◇三浦さん:
私は弁護士の三浦と申します。渥美坂井法律事務所でパートナー弁護士を務めております。また、日本ブランド経営学会でも監事を務めています。弁護士としての私は、企業不祥事の処理や、体制構築といった企業コンプライアンスついて多くの案件を担当しています。この本はコンプライアンスに別の角度から光を当て、皆さんに何かお伝えできることがあればという思いで執筆しました。

◇表さん:
私は弁護士の表(おもて)と申します。渥美坂井法律事務所で勤務しております。弁護士としては7年目に入りますが、2年間は「金融庁」に出向しており、金融規制法の法令改正や法令照会対応を経験しました。また、米国投資銀行の日本法務部に1年間出向して、規制法に関する様々な悩みを一緒に共有する経験もしました。これらの経験が活かされ、今回出版した著書にも反映されています。官民の両面の視点から、法令をより読み解きやすくできる方法をまとめたのが今回の著書です。

今回出版した本について

◇三浦さん:
コンセプトドリヴン・コンプライアンス』という本を出版しました。
コンプライアンスという仕事は、ルールを作って事業活動を縛り付けるもので面白くない気が滅入るような仕事だと思われがちです。しかし、実際にはそうでもありません。私は長年にわたってコンプライアンスを担当してきましたが、今では、コンプライアンスとは企業価値を高めるための活動であり、楽しい活動だと感じています。私がそう思うに至ったのには、優れたコンプライアンス担当者の皆さんとの対話を通じて、コンプライアンスの神髄・極意に触れることができたからです。実は、彼らには“共通するスキル”や“やり方”があります。それらを法律やブランディングの観点から分析し、誰でも身につけることができるようなワークに落とし込んだものが本書です。コンプライアンスを新しい視点で考えてみたい、という人にぜひ読んでいただきたいです。

◇表さん:
今回、二冊の本を同時に出版しました。
今スグ使える!『法令の読み方』入門 プロフェッショナルに学ぶー思考プロセスと必須資料ー』は、行政職員が法律を解釈する際に実践している思考プロセスとどのような資料を参照すべきかについて解説しています。行政職員が民間企業から法令照会を受けた際に、条文をそのまま読めば答えられるものもあれば、解釈を挟む必要があるものもあります。それぞれの場面に応じて、どのように回答案を考えるのか具体的に解説しています。次に、『今スグ使える!『法令の読み方』入門 プロフェッショナルに学ぶ-条文を読むコツ-』は、行政職員や弁護士などが使用する、条文を読むコツやつまずきやすい法令用語について解説しています。2冊とも解説をなるべくコンパクトにしており、2つ合わせて2時間もかからずに読み切ることのできる分量としています。

なぜ2冊に分けたかというと、行政職員の法令の読み方や考え方を身に着けることと、一般的な条文を読むコツを身に着けることは厳密には異なります。この2つのスキルを身に着けることで初めて法律をしっかりと読めるようになり、行政職員と交渉することができるようになりますが、一方のみ知ることができれば十分という方もいらっしゃると思いましたので、1冊にまとめるよりもニーズに応じて内容を分割して1冊の価格を抑えるべきだと考えました。


二人ともアマゾン新着ランキングの1位~3位を獲得

◇三浦さん:
おかげさまで、私の本は「企業倫理」というカテゴリーで最高で2位になりました。新着と総合でも3位に入ることができて、びっくりしました。

◇古川:
三浦さんも表さんも、初めからマーケティングやブランディングを意識して本を作っていたので、ランキング上位に入ったのは準備段階から取り組んでいたことの成果ですね。

◇表さん:
私の本は「法律入門」「公共事業と企業」というカテゴリーでそれぞれ、『条文を読むコツ』が1位、『思考プロセスと必須資料』が2位でした。周りの人たちが最初に興味を示してくれて、実際に手にとってくれたことが非常に大きかったです。改めて、自分の周りに助けられていることを実感しました。

出版後、周囲からの反響に驚く

◇三浦さん:
出版してからまだ一週間しか経っていませんが、思った以上に多くの人が喜んでくれて驚きました。うちの事務所には200人くらいの弁護士がいますが、正直なところ、表さんや普段よく話をする同僚が手に取ってくれたらいいな、という程度の期待でした。特に驚いたのは、書籍を何冊も出版している大先輩がすごく喜んでくれたことです。『コンセプトドリヴン・コンプライアンス』は、オーソドックスな法律書というよりもビジネス書に近い内容なので、「まずはもっと弁護士らしい本を書きなさい」等と小言を言われたらどうしよう、と心配していました。しかし、全くの杞憂でしたね。皆さん喜んでくれ、応援してくださったんです。「買ったよ」とか「読んで、お客さんにも勧めておくよ」と言ってくださる方もいて温かい事務所だなあ、と思いました(笑)。いい意味で意外だったというか。もっとクールな反応が返ってくるのかなと思ったので。

このあたりは「電子書籍」の持つ魅力なのかもしれません。私はこれまで雑誌に寄稿したり、ウェブで記事を書いたりしていますが、「ああ、そうなんだ」とか「読んでおきますね」という感じの反応が多いのです。これが電子書籍だと「え、本当に?」という驚きの声がまず返ってきます。そして「買って読むよ」と言ってくれる人が本当に多いです。実際に本を読んでAmazonにレビューを書いてくれた人もたくさんいました。

◇表さん:
私もまったく同じで、周りの反響に非常に驚きを感じています。最初にこの本を出版したとき、「法令の読み方」という内容なので、基本的には法務・コンプライアンス部の方々しか読まないだろうなと思っていました。しかし、法務・コンプライアンス部の方々に限らず、事業部の方々からも「法律や契約書を読むのに苦労していたところだったので手にとってみた」という感想をいただき、ニーズの広さを知りました。また、法律に馴染みのない友人も興味本位で本書を手にとってくれたのがとても嬉しかったです。一番嬉しかったのは、親が「息子が本を出した!」と喜んでくれたことです。本を出版して良かったと思える瞬間でした。

これまでも、例えば共同で論文を出したり、本を出したことはあったのですが、自分一人で本を出すのは初めてでした。単著で本を書くのは苦労もありましたが、「一人で書くのは本当に大変だよな。ご苦労様」と先輩から労いの言葉をもらい、また実際に一人で書いてみて学ぶものがとても多かったので、単著で電子書籍を出すことがいかに大きかったか実感しています。若手の段階だと中々こうした機会に恵まれないので、電子書籍を出版するきっかけを得ることができて本当によかったです。

◇三浦さん:
普段仕事であまり関わりの無い同僚であったり、弁護士とは全く別の仕事をしている友人などからも同じような反応がありました。こういった影響力の広さは電子書籍の魅力だと思います。

出版は、今までの仕事の“記念碑”のようなもの

◇三浦さん:
本がたくさん売れれば、それはそれで嬉しいんですけど、何よりも、自分がこれまでやってきた仕事の一つの「記念碑」のような形で残せることが電子書籍の魅力だと思います。10年前にやっていたことと今やっていることは違いますよね。自分が心血を注いだ仕事でも、気を抜くと過去に押し流されていってしまう。そうならないために、その時その時のフレッシュな気持ちで自分が取り組んだものを「記念碑」的にカタチに残していく。そんな生き方があってもいいと思います。それはきっと、死んだ後に何を残せるかというところにもつながるのではないでしょうか。そうして一冊一冊の本が自分の人生の一部として、目に見えるカタチになっていく。その実感は、今まで経験したことがないような喜びや充実感があると思います。

◇表さん:
三浦さんが言うように、「記念碑」という言葉は的を射ていると思います。私自身この本に書いた考え方に基づいてこれまで仕事を続けてきましたが、文字にして体系化して人に伝えることまでは意識していませんでした。本を通じて人に伝える形にすることで、「ここまで詰めなきゃダメだよな」「そういえば7年間、これをやってきたんだな」と自分自身の仕事を振り返るきっかけにもなり、今までやってきたことを集大成した感覚もあります。本を書くことで、今後の自分自身の成長についても考えることができました。文字にすることは本当に大切です。

本を書くことで、仕事に対する解像度が上がる

◇三浦さん:
本を書いたことで、自分の仕事に対する理解が格段に深まったように感じます。やっている仕事は同じでも、お客様から「なんかちょっと言い方が変わったね」とか「言い方が分かり易くなったね」という反応が寄せられるようになってきました。本を書く前と今を比べると、自分の仕事や人生の目標にかかっていた靄(もや)が晴れて、解像度が上がったような気がします。

◇表さん:
私の本は、元々セミナーで発信していた内容をそのまま書籍化したものです。セミナーは話をして伝えていく形式なので、ある程度の「行間」があっても伝わります。しかし、すべて文字で伝えるとなると、「行間」があってはいけない。読んですべて伝わるようにしなければならず、今まで自分の感覚で伝えていたものをきちんと言語化しなければいけない。本を書くことを通して、伝えることの解像度が格段に上がりました。出版後もセミナーは続けていますが、セミナーでの説明や内容の伝え方が以前よりも洗練されたと感じています。この本を書いたことで、セミナーもさらにブラッシュアップされたのです。

企画する側の視点を得た

◇三浦さん:
売れている本を見た時に、「これはもしかしてスクールで言ってたあの仕掛けが使われているのかも?」と思うことがあります。編集者が出したアイデアかもしれないなど、本を楽しむ視点が増えた気がします。例えば、映画でも単にストーリーを追うだけではなく、あの監督はこういう演出が好きだとか、あのシーンのCGはすごく先進的な方法で作られているとか、裏側の情報を知ることで作品をより深く楽しむことができますよね。それに似た感覚です。

◇表さん:
本書の出版にあたり、なるべく読みやすい本となることを心掛けてきましたが、自分が本を出した後で世の中で売れている本を改めて読んでみると、この本はここを工夫しているんだという部分が以前よりも見えてくるようになり、もっとわかりやすくする方法について次々とアイデアが浮かぶようになりました。今回の2冊の出版で終わりではなく、今後も電子書籍を出していきたいと思っています。

「企画力」が爆上がり

◇三浦さん:
VM出版スクールでは、「本の企画」を作ることが全体の中で最もボリュームがあります。たぶん2/3ぐらいの時間を企画に当てられています。私もいろいろ自分のセミナーや企画をしてきましたが、改めて本当にゼロから企画をするってことを学び直せたことは、貴重な経験でした。スクールのおかげで企画力は爆上がりしたと思います(笑)。企画の意欲も増してきた気がします。仕事をしたり、様々な情報を目にするたびに、これは本になりそうかな?みんな興味があるかな?という視点で考えることが増えた気がします。

そういった視点で自分の周囲を見てみると、ただ右から左に流れていくだけのような仕事の裏にも、その仕事をしてきた人だけが持っている隠れたノウハウや、本質的な問題の解決策があると気づかされます。「本にしちゃえ!」という、楽しい動機がエンジンになって取り組めるようになったんです。この効果はとても大きいと思います。


共著ではなく「単著」で出版できた意義

◇表さん:
本を一人で書くことは、特に弁護士の業界ではハードルが高いイメージがあるため、たぶんこの機会がなかったら、一人で本を出すことはなかったか、ずっと先になっていた気がします。

◇三浦さん:
そうなんですよね。弁護士という仕事は本を書く機会が多い仕事だと思いますが、伝統的な弁護士の本というのは難しくて長くて、「超大作」みたいな本です。昔は、各法律分野の有名な先生が「編者」として大きく名前が記載され、ページをめくると共同編者みたいな中堅が五人ぐらいいて、その下に謝辞にも名前が載らない下働きの若手弁護士が何人もいて…ということもあったと聞いています。もちろん、そうして書かれた本は長きにわたって専門家に愛される素晴らしい本ばかりです。しかし、これだと単著で本を出せるようになるまでに何十年かかるんだろう、もしかしたら一生自分には縁がないかもしれないなと考えていたこともありました。だから今回のように、小さなテーマ、短い内容であっても単著で出版ができる電子書籍という手段に出会えたのは大きな発見でした。私たちのような仕事をしている人には必ずある「自分だけのノウハウ」「まだ名前のない課題」をこうやって形にすることができるというのはすごく可能性を感じます。周りにも勧めようと思います。

「自分に自信を持てる瞬間」のこと

◇三浦さん:
私も16年目から17年目ですが、弁護士という職人の世界に居ると、超人みたいな人がいっぱいいるんですよね。そのせいか、未だに「自分がやってきた仕事なんて大したことない」とか「そのもっとすごい人がいっぱいいる」という情報ばかりが入ってきてしまって、「自分の仕事に自信を持てる瞬間」が少ないんです。

◇表さん:
私もないです。

◇三浦さん:
ベテランから見れば、今回私が書いた本は「そんなのは、昔から言われている内容だよ」という意見もあるかもしれません。しかし、それはあまり重要ではありません。大切なのは、自分でたどり着いた自分だけの仕事のノウハウをカタチにすることです。弁護士にとっては当たり前のことでも予想もしなかったような業界の人たちから注目されることだってあるでしょう。表さんの書いた「法律の条文の読み方」だって、困っている人はたくさんいます。私たち専門職は、同業者の目を気にして発信を委縮するのではなく、小さなノウハウでもどんどん社会に発信し還元していくことが求められていると思います。

電子書籍に大きな可能性を感じた

◇表さん:
弁護士が書いている本を読んでみると、多くはかなり専門的な内容でとても分量が多い傾向にあります。もう少しライトなものは論文などですが、多くの論文は最新の法律情報を載せていく傾向にあります。雑誌記事も同様です。今回の三浦さんの本と私の本は、どちらにもマッチしないものでした。電子書籍は、トレンドの内容でもない、分量も求められていない、でもちょっと詳しく、わかりやすい解説が欲しいというものを形にすることができる領域だと思います。こうしたジャンルのものは、これまでセミナーで実施されていたように思いますが、セミナーはそれなりに高額な参加費がかかりますし、こうして本の形で手軽にノウハウを手に入れることができるのは、少なくとも弁護士の業界に新しい風をもたらすものだと思います。

◇三浦さん:
それもあります。長い本、大作を書くときは、これに関する判例はどうか、ここだ、とかを調べてまとめあげる必要があります。その間にまた新しい判例が出ることもあり、延々と終わらないこともあります。「あの本をまだ書いているの?」と言われたこともあるでしょう。しかし、電子書籍では、例えばセミナーで話している音声をテキストに変換して、そこから本に書き起こしたりすることが簡単にできます。最新の情報を小さく細かく細切れにして発信するというスタイルは、時代のニーズにもマッチしていると思います。

◇表さん:
三浦さんも私も企業法務を主な分野としているので、スピード感や簡潔さ、重要な情報を端的に伝えることを日々の業務の中で求められています。ビジネスの世界では、スピード感を持って、簡潔かつ必要な情報を伝えることが肝要と考えられており、書籍化も同じ考えが当てはまる領域があるのではないでしょうか。それを実践できるのは、電子書籍の世界だと思います。

◇三浦さん:
何事も初めからうまくできる人はいません。経験を積むことで、うまくなっていきます。売れなくたっていいから、ともかく書いてみて読者の声に耳を傾ける。そのプロセスを積み上げることで、弁護士としてのブランドが強固になっていくのだと思います。繰り返しになりますが、批判的なコメントを恐れて自分の殻に閉じこもるのではなく、積極的に外部とのコミュニケーションをすることで世界が広がるのだと思います。

[レビュー会]…VM出版スクールの魅力

編集部:ここから、VM出版スクールのよかった点についてお話をうかがいます。

◇三浦さん:
レビュー会はよかったですよね。僕らが本を書くと、周りの弁護士からしか感想を聞くことができないので、新鮮でした。でも、弁護士が読みやすい文章って一般的には読みづらいと言われるものが多いんですよね。

◇表さん:
改行へのこだわりとかありますね(笑)。

◇三浦さん:
弁護士にとっては、「長くて難解な文章を根気良く読み解いて理解する」ということがひとつの価値と考える文化があります。そうして培われた「弁護士文法」は弁護士以外には伝わりづらいこともあります。これは、弁護士ばかりのコミュニティに属していると気づくことができない事実だと思います。そんな中、同じ時期に本を書いている受講生同士が、全く異なるテーマで集まって感想を言い合えるレビュー会は、斬新だと思いました。自分の表現が本当に伝わっているのかということに向き合うきっかけになりました。

◇表さん:
弁護士は「書くこと」が得意だという自負のある方が多いと思います。しかし、レビュー会を経て、自分がまだまだ書くことや人に伝える力に向上の余地があることに気付きました。このスクールで、人に分かりやすい表現に向き合うことができました。

[講義動画]…VM出版スクールの魅力

◇表さん:
講義動画もよかったです。カリキュラムの講義や課題が、1つずつ追いやすかったです。多くは電車の中などでも気軽に読めるようになっており、とっつきやすかったです。本を書くのは長い時間が必要で地道な作業となるため、しんどくなってくる時期もあるのですが、最初の2か月、3か月で「続ける」という習慣が身についたことが、最後まで書ききる後押しとなりました。本をイチから書くのではなく、サポートを受けながらマラソンのように最後まで書ききることができたという意味で、とても大きな意義があったと感じています。

◇三浦さん:
カリキュラムの中で、動画コンテンツがとても素晴らしいと感じました。短いものから長いものまで様々なものがあり、それらを見て課題に取り組むことで、リズムが生まれます。コンテンツは、古川さんの言葉を借りれば「考え方のOS」がガラッと変わるようなもので、新しい思考法がインストールされるという感覚があると思います。とても濃密で、古川さんらしいと感じました。

私は経歴がちょっと変わっているので(※三浦弁護士は大学で商学部を専攻)、マーケティングなどの分野に土地勘がないわけではありません。ただ、知っているということと、自分の本のプロジェクトに使うこととの間に、どれほどのギャップがあるかを思い知らされました。世の中で有名なフレームワークなどが本当に使えるのだということが実感できました。その意味で、私はマーケティングなどの知識がある人こそ、VM出版スクールで学び、電子書籍出版に取り組んでほしいと思います。

あとは、講義のある1つのコンテンツが面白かったです。絶対正解できないようなもの。あれも知っている、これも知っているだと、スクールとしては面白くありませんから。そして、VM出版スクールのコミュニティには、「みんなで書こうぜ」という雰囲気があり、とても良かったです。「僕は弁護士で、コンプライアンスの本を書く」とコミュニティで言った時に、「コンプライアンスってなんだっけ?」と最初に言った方が、一生懸命に私の話を聞いて、一生懸命に意見やフィードバックをくれたのは本当にありがたいことだと思います。スクールの雰囲気は本当に良かった。実際に、スクールで得た意見を取り入れたこともありました。一人で本を書いて、弁護士の仲間にアドバイスを求めたら、たぶんこのような本にはならなかったでしょう。

[担当コーチ]…VM出版スクールの魅力

◇三浦さん:
小野寺コーチは、とても寄り添ってくれました。私は基本的に誰かと話をしながら頭を整理するタイプなんですが、小野寺コーチはしっかり聞いて、要所で色々とコメントをくれました。「あそこは、こうではないですか?」「こういうことも言えませんか?」という具合に。言葉では表現しづらいですが、すごく心地よかったです。実際にコーチが書いた本の話も聞いたり。半年間、すごく仲良くサポートいただいて、終わりになるのは寂しい気もします。私も職場で1on1をやったことがありますが、どうしても質問調になってしまうことがあるので、小野寺コーチからやり方を学べたところもよかったです。

◇表さん:
私は久保木コーチにサポートいただきました。1on1でのアイデアの引き出し方が、とにかくうまい方でした。私自身も三浦さんと同じく、話しながら思考を整理するタイプなのですが、久保木コーチは1on1を通じて、短い時間で腹落ちする結論に私を導いてくださっておりました。分かりやすく表現すべきところ、本で一番中核になるところについて、随所でサポートいただきました。1on1の時間以外でも私はslackでもどんどん質問するタイプでしたが、久保木コーチは私の質問に対し素早く丁寧に根気強く対応してくださいました。そのおかげで、悩みが解消でき、出版にまで至ることができたと思っています。私はパーソナルトレーニングのスポーツジムに通ったことはありませんが、本当にいいパーソナルトレーナーとは久保木コーチのような方なのだろうと思いました。

最後に

VM出版スクールより:
企業弁護士という専門職で活躍されており、紙の専門書や論文、雑誌記事などで「書く」ということは何度も経験があったお二人ですが、VM出版スクールで学び、電子書籍という新たな可能性が広がったといいます。本は自分の今までの仕事の「記念碑」のようなもの。この言葉が印象的でした。

弁護士の三浦さん、表さん、本日はお話をありがとうございました!

(取材・文/VM出版スクール編集部 菅野彩子、2023年6月)

わたしたち『VM出版スクール』について

VM出版スクールは自分の名前で仕事をしたい人のための、出版スクール&コミュニティです。
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