このインタビュー記事では、VM出版スクールで学び電子書籍を出版した方に登場いただき、出版後の変化やスクールの魅力を伺います。

聞き手:VM出版スクール代表 古川亮VM出版スクール 菅野

今回お話をうかがった方 凡内智香さんプロフィール

凡内智香(おおち・ともか)さん
Future Compass Lab 代表
・共感共鳴型 組織文化づくりの専門家
・組織開発ファシリテーター
・ICF(国際コーチ連盟)認定プログラム ORSCC

■国立大学卒業後、拡大・成長する総合商社でPMI(Post Merger Integration)における人事制度統合、組織文化融合を中心とした実務に従事。人は正論や論理、ルールだけでは動かないことを実感。関係性に特化したコーチング理論や社会行動学を基盤とした社会文化論を習得し、企業統廃合の多い商社においてヒト・組織の行動変容を促す専門性をいかしたキャリアを形成。
■その後、グローバルコンプライアンス体制構築を目指して新設されたコンプライアンス部署の立ち上げに参画。新たに行動倫理規範の作成と浸透活動を担当。最新の脳科学や心理学に基づいた研修やカードゲーム、学習動画等などのプログラム開発を主導し全世界1,000社を超える連結会社へ展開。
■現在、これまでのキャリアを生かし組織や個人のメンタリングやコンサルティング、また組織文化づくりの専門家として活動中。
Amazon著者ページ/凡内智香(おおち・ともか)
Future Compass Lab(フューチャーコンパスラボ)

凡内智香 (著)『感謝されるコンプライアンス研修のつくり方 成功へ導く33の質問』

インタビュー動画はこちら

※以下からはインタビュー動画をテキストでまとめた内容です。

自己紹介と本について

◇菅野:
皆さま、こんにちは。本日は、VM出版スクールで学んで本を出した方へのインタビューとして、凡内智香(おおち・ともか)さんに来ていただいております。凡内さんは2023年12月に『感謝されるコンプライアンス研修の作り方 成功へ導く33の質問』という本を出版されました。現在、Future Compass Labフューチャーコンパスラボという会社の代表を務めていらっしゃいます。ではさっそく、凡内さん、自己紹介と本の紹介をお願いします。

◇凡内:
こんにちは。よろしくお願いします。凡内智香と申します。Future Compass Labの代表を務めています。

私は共感共鳴型の組織文化づくりの専門家として活動しています。以前はグループ会社も多い総合商社で働いておりました。グローバル展開も行っている会社でしたので、企業の統合や買収など様々なプロジェクトに携わりました。主に人事制度の統合や組織文化の統合を中心に担当しており、そのような仕事はルールさえ決めれば動くものだと思っていましたが、人間の心は感情があり、正しいだけでは動かないことを痛感しました。

実際にグループ会社に出向しながら、合併案件や、よりよい会社や文化、会社もそこで働く人も幸せになれる環境を作るキャリアを築きました。その後は全く違う分野に進み、グローバルコンプライアンスの立ち上げを担当しました。最初はリーガルの方々が中心で遂行する予定でしたが、人間の心理や組織文化を理解し、正しさやフェアウェイを追求することが必要でした。

皆さんもそうかもしれませんが、研修で「これを学んでください」とか、「これはやってはいけませんよ」と言われると、とくに悪いことを考えていない人からすると、「分かっています。そんなことは、もう聞きたくありません」と眠くなってしまいます。そういう方々に向けては、「してはいけないこと」や「やったら罰があるよ」という脅しの手法は、人間の心理には全く適合しないのです。ですから、「これをやればいいことがある」とか「人のためになる」とか「自分のためにもなる」ということを前向きに捉えてもらうために、心理学に基づいた学習の仕掛け、例えばカードゲームや学習動画を使った研修などのプログラムを開発してきました。

このキャリアを活かして、私は商社にいた時から、他の企業の方々がどんなことをされているのかについて情報交換していました。特に、コンプライアンスや法務、リーガルのセクションにいらっしゃる方々は、心理学の知識はなくても、正しいルールを皆さんに適用させるために法律を正確に理解したうえで各社の仕組みへと落とし込んでいます。そういう方々との交流から、楽しいコンプライアンスや研修の設計方法について考えさせられる機会がありました。というのは、担当者さんたちは社内から「ありがとう」と言われる経験が少ないことから、自分の仕事に誇りを持ちながらも、役に立っている実感を得にくいようです。そのようなお話を聞きながら、世の中には同じように悩んでいる方々が多いことを感じました。

そして、私は退職して会社を作ることになったので、企業のコンプライアンス担当者が悩んでいることをまとめた本を名刺代わりに作りました。ノウハウを共有して、世の中の人に役立てられる方法はないかと思っていたので、本を書いてほしいと言われたのです。そこで、感謝されるコンプライアンス研修の作り方をまとめ、ワークブック形式の本を作りました。テキストだけでは読みづらいので、自問自答する形で、自分の経験や現在の取り組みを振り返れるようにしました。皆さんに寄り添いながら、一緒に本にまとめることができたのです。

起業と出版、まさに理想的な事業開発のプロセスだった

◇菅野:
凡内さんは、本を書きながら、起業の準備をなさっていたとお聞きしました。出版スクールで学び、経験を積むことで、起業やビジネスにつなげることができたのでしょうか。凡内さんの起業と出版がどのように関連しているのか、お話をお伺いしてもいいでしょうか?

◇凡内:
そうですね。実は正直に言うと、起業はそこまで急いではいませんでした。ただ、この本を書いている時に、私が会社を辞めたという情報を聞いた方々から相談に乗ってほしいというお声がけが多々ありました。その経緯で、実は本をまとめていることを話したら、「うちの会社でも、その内容を話してもらえないか」とか「本を出版したら買いますから、上司を説得するために使いたいので、こんな内容を盛り込んでほしい」など、皆さんの実際の悩んでいる声が本の企画考案と同時並行に入ってきたので、本の構成も当初からかなり変更しました。実際に自分が起業して、このようなクライアントさんを顧客にしたいと思っていたイメージがよりクリアになり、同時並行で良いスパイラルに入れたと感じています。

◇菅野:
制作段階から多くの人を巻き込みながら進めていく。まさに理想的な事業開発のプロセスですね!

◇古川:
本当にそうですね。同時並行していたとか、本当に凡内さんらしい素晴らしい点かなと思います。発信しながらまた学ぶというのがよかったと思います。

名刺代わりの本の役割「会社を辞める時には本を書け」

◇古川:
そういえば、凡内さんは会社を辞めることになった時に、やはり「名刺代わりとしての本」は意識なさっていたのですか?

◇凡内:
はい、私が新入社員の時のことです。80年代の雇用機会均等法のタイミングで総合職で入社した他社の女性と出会ったのですが、その方はとてもしなやかに生きている先輩でした。彼女は私のことを気にかけてくれて、「もし会社を辞めることがあれば、名刺代わりになる本を書きなさい。そして、それを持って営業に行きなさい」と、新入社員の私になぜかそんなアドバイスをくれたのです。彼女はコンサルタントでもあり、会社員から独立して、今は自分の会社を経営しています。彼女も独立する際に本を書き、名前を売るために使用し、名刺のように活用しているそうです。本が、お客様とのコネクションを築く上で役立ったと話してくれました。お会いするたびに、あなたもそういう準備をきちんと考えておきなさいね、と。私はずっと会社員でいるつもりでしたが、彼女の言葉のおかげで、今回のVM出版スクールの話があったときに飛び込めた背景があります。

◇菅野:
会社を辞める時には本を書け、という言葉は名言だと思います。これからVM出版スクールに入学する方にも伝えていきたいです。

◇古川:
すごく素敵な話ですね。20年越しの約束ですね。このことは普遍的というか、いつの時代であっても、自分のことをまとめて発信し、それを一つのシグナルやサインとして活用することは、とても重要なことだと感じました。

VM出版スクールに期待していたこと―文章を書く苦手意識の克服と体験学習

◇菅野:
入学の話がでたので、凡内さんがVM出発スクールへの入学において、期待していたことと実際に得られたことについて、お伺いしてもいいでしょうか?

◇凡内:
まず、期待していたことからお話しますね。私は本当に文章を書くのが苦手なのです。人前でお話するとか、資料を使ってプレゼンテーションするとか、ファシリテーションはすごく得意なんですけど、考えていることを文字に落とすことが難しい。しかも目の前にクライアントがいない状況で、理解していただく文章を書くのが非常に難しく、この一言を入れたら相手はどう解釈なさるのだろうとか。口調とか奥深いので、漢字一つとっても難しいなあと思っていました。あとは、本を書くプロセスを体験をしたかったのです。私は体験学習したいタイプなので。ただ、学習を体験しながら、学習も同時に行い、自分でまとめていく一連の流れを一人でやるのは絶対に苦行でしかないと思ったので、プロの力を借りようと思って入学しました。元来、私は怠け者なので…。VM出版スクールは決められたステップがなく、自分の隙間時間に学びながら、隙間時間に整理して、自分のペースで幅をもたせた流れの中でサポートしてもらいながら、最終的には本の形になっていく。私の場合は起業しながらでしたけれど、働きながら本をまとめたい方にはものすごくいいと思います。詰め込み学習というよりも、こういう形で、今の時代にフィットした学び方を学べて、自分の時間の有効な使い方を発見しながら参加できる。やはり、このような大人の学びは、VM出版スクールのようなやり方がいいなと気づきを得たことは、すごくありがたかったです。

伴走してくれるコーチがいるのは心強い

◇凡内:
私は途中でコロナに罹患して体調を崩したのですが、文章を書いていて本当にこの内容でいいのかなと思いながら、一人悶々としていた時に、担当コーチが気を遣って心配してくれて、「凡内さんが文章に納得されていないのであれば、こういうやり方もありますよ」などの具体的なアドバイスをいただきました。担当コーチからアドバイスをもらった後で、色々な方からも「本にはこんなことを書いてほしい」というお声もあって、実はその時にオーバーフローしたんです。「書きたいこと」と「書いてほしいと言われること」が、ものすごい量になって、これを全部書いたら何万文字になるか分からない。その時に、担当コーチから「そういう方々の話を全部書く事がゴールではなくて、凡内さんが内容に納得できることが大事です」という話をいただきました。そして私が、スクールの最初の契約の「6か月間」では、本をまとめられそうにないという話をしたところ、コーチが「納得度を高めるのであれば、期間を伸ばした方がいいものを書けると思います」と言ってくれたので、期間延長をさせていただきました。「期間内にゴールすることが、日本の文化では美徳とされてるところですよね。でもやはり納得感は大事です。勉強とは違うので。こういう考え方っていかがですか」とコーチが寄り添ってくださった。折れそうな心を背中からグッと押していただけるようなかんじです。叩いて頑張れ、ではなく、グッと背中から支えてくれるようなアプローチが私は本当に良かったです。私は怠け者で弱いので、伴走してくださる方がいらっしゃるというのは、こんなに心強いんだと身をもって体感しました。

◇菅野:
VM出版スクールの担当コーチは、力強くて私たちも頼りにしているので、そのように言っていただけるのはとても嬉しいです。凡内さんを担当されたのは、久保木コーチですね。

◇古川:
すごくいい話で感動しました。カリキュラムを作成する側として、カリキュラムの良さとコーチとの共同作業の重要性、そして生徒同士での学びを大切に考えて作ったので、凡内さんの言葉に勇気づけられました。「大人の学び」をやりたいと思っていたので、凡内さんの体験は本当に素晴らしいです。まさに私が考えていたことを実現してくれたので、感謝しています。

動画講義を“耳”で聞く?! 新たな学習方法を編み出す

◇菅野:
そういえば、凡内さんはスクールのカリキュラムの動画を、空いている時間に耳でも聞いて学んでいたというコメントも拝見しております。聞いて学ぶ、とはどのように学習なさったのですか?

◇凡内:
移動中や犬の散歩に行くときに、もう一度聞いてみようと思っていた動画を耳で聞くと集中できるんですよね。もちろん散歩をしているので、いろんな情報が目に入ってくるんですけど、やはり聞いている内容を頭の中でイメージしないと理解できないですよね。古川さんが動画の中でこういう話を出してたら、ちょっと待って、これどんなコンセプト図だったかなと思い出すのです。自分で想像しないといけないから、頭の中で再構成されますよね。それで、耳で聞いてすごく良かったと思います。学びって言えばいいんですかね? なんか犬の散歩と、長距離運転のときに、ずっとこれはサブリミナル効果だと思いながら聞いて、何回か聞いてもピンとくるところが毎回違うんですよね。忘れていたりとか。そういう振り返り学習に使っていました。私は動画を見ても一回で理解できなかったのです。「何回も動画を見ても理解できない」という受講生さんにも、耳で聞いてイメージしてみる方法を教えてあげたいです。

成人学習のメソッド ―VM出版スクールの魅力

◇菅野:
次の質問は今までの話と少し重なるかもしれないのですが、凡内さんにとって、VM出版スクールの魅力とは、どのようなことでしょうか?

◇凡内:
隙間時間を利用した成人学習メソッドはまだ研究されていない部分がありますが、成人学習メソッドは子供の学習や義務教育とは異なり、強制的ではなく自発的に学ぶ方法として成り立っていると思います。ただ、大人は忙しいので学習時間を確保する方法や、周囲に納得や理解してもらう方法、モチベーションを維持する方法は非常に難しいですね。私が魅力を感じたのは、隙間時間で学習できることと、短い動画と長い動画のメリハリがあることです。短い動画は倍速で視聴することもできますが、長い動画はちょっと腰を据えて見ないといけないなと思う。そのためには、少しまとまった時間を作る必要があります。また、モチベーションの面では、講義動画を見るとRPGゲームのロールプレイングのように次の課題が出てくるので、担当コーチが「これは、こうすればクリアできますよ」とか「クリアのために何かお手伝いは必要ですか?」と伴走してくれるので、個人的にはRPGゲームのような感覚で楽しんでいました。久保木コーチはまるでドラゴンクエストのルイーダの酒場?(笑)のような存在ですね。これをクリアするためにはまだスキルが足りないので、あのモンスターを倒してきます、周りの人にリサーチをかけてきます、というかんじ。大人の学習メソッドに寄り添ってくれる点が魅力的です。その結果として、本ができる。

実際にAmazon Kindleで出版した経験からの生の情報 ―VM出版スクールの魅力

◇菅野:
凡内さんは他にも、例えば「Amazonに入稿してKindle本として出版されるまでの流れ」を知ることができることも、VM出版スクールの魅力として挙げてくださっていましたね。

◇凡内:
はい。そこも大きな魅力です。Amazonに入稿する方法は、多くの方がブログなどで情報を提供してくれていますが、肝心の情報が欠けていると感じています。私は商社で働いていた経験があるので、米国企業であるAmazonが税金や日本で言うマイナンバーの取り扱いをどのようにしているのか気になっていました。しかし、それについて書いているブログ等は見つかりませんでした。だから、そこが分からなかったのですが、VM出版スクールなら学びながら教えてもらえるだろうと思って入学しました。

Amazonへの入稿にあたっては、あるはずの機能が動かない時や、トラブルが起きることもあります。それらについて、担当コーチから事前にアドバイスをいただけたのは、実際にAmazon Kindleで出版を経験した方の知恵が詰まっているからだと思います。そのような生の情報が手に入ることは、非常に助かりました。

◇菅野:
そうだったのですね。たしかに、Amazon Kindleの入稿ステップにおいては、小さな問題でつまずく方が多いようです。受講生さんからは、困ったときに聞ける存在がいてよかったという声をよくいただきます。具体的なお話をありがとうございます。

「文章を書くのが苦手」だった状態から、3日で書き終えるまで

◇菅野:
次に、凡内さんが、今回の出版にあたって困難だった点や、困難をどのように乗り越えたかについて、お話しいただけませんでしょうか? というのはVM出版スクールに入学前の多くの方が、出版とは、自分にはできそうもない“大変なこと”だと思っているのです。

◇凡内:
最初のほうでも述べましたが、私は文章をできるだけ少なくするプレゼン資料を作るスタイルが得意です。裏を返せば文章を作るのは非常に苦手で、その克服は非常に困難でした。しかし、担当コーチからのアドバイスを受けて、箇条書きで整理するやり方を覚えました。あとは「この動画をもう1回見てください」と言われたら、内心では「動画を見て何とかなるのかな?」と思ってもアドバイスどおり見てみたり。それで耳で聞くことも会得しました。私は飽き性なので、2回目の動画は飽きそうだから、耳で聞いたら気づきがあるかもしれないと思ってやってみたのです。色々やって、多くの気づきはあったのですが、それでもまだ文章を書くことにものすごいプレッシャーがありました。

文章を書くことへの苦手意識を乗り越えるために役立ったのは、「隙間時間に自分でアウトプットする」というコーチからのアドバイスです。たとえば、犬の散歩中に誰もいない公園でスマホのメモに思いついたことをダダダダーっと音声で吹き込んだりしました。その音声メモを改めて自分で聞くことで、自分の話し方や文章が、初見の人にとって難しいかどうか、専門用語が多すぎるかどうかを見直すことができました。

そのようなことを何度か繰り返すうちに、書きたいものを書いていれば、きれいな文章やいい文章だと言われるよりも、私が伝えたいターゲットにとって伝わる内容や構成になっているかが重要なのだと気づきました。それはコーチからの励ましやアドバイスを受けて、恥ずかしながらも様々なやり方を隙間時間で試すことで編み出した学びです。

結果、文章を書く苦手意識を乗り越えることができ、実は初めての文章は3万5千字で、3日で書き終えました。悩みながらアウトプットをしていたので、集中してやってみたら驚くほどの勢いで書き出せたからです。私のように、言葉をきれいにすることにこだわらずにアウトプットを続けていけば、貯まった言葉や文章が出てきます。乗り越えたことも学びになりました。

◇菅野:
今の話は、カリキュラムを作成した古川さんが感慨深く思うところではないでしょうか。一般的には、本を書くというと、「文章を書く」つまりパソコンに向かってキーボードに打ち込む行動がメインだと思われがちです。しかし凡内さんの話のように、企画と構成、そして書きたい内容こそが重要ですよね。古川さん、この点についていかがでしょうか?

◇古川:
そうですね。本当に素晴らしいお話です。凡内さんが具体化してくれたこと、それが僕がやりたかったことなのです。書くという部分については、その前のプロセスがとても重要だと思います。正直に言うと、僕は出版は結果的なもので、プロセスにこそ価値があると思っています。私たちはスライドの作成に重きを置く文化があり、それが強いために文章を書くことが苦手になってしまう部分があると思います。しかし、両方できるようになるというのは良いことだと思います。私自身も仕事のなかで、スライドを書くことで文章を書けなくなる部分があると感じています。その点については、自分自身も気づきを得ました。

凡内さんからのメッセージ ―コスパ/社会貢献/ライフスキルのこと

◇菅野:
最後に、出版は自分にとって遠い存在や高いハードル、さらなる準備が必要だと感じている多くの方々へ向けて、凡内さんから一歩踏み出すためのメッセージをお願いできますか?

◇凡内:
もしも、自分にできるだろうかと悩んでいるなら、思い切って飛び込むのも一つの方法です。悩む時間も大事ですが、やはり専門家から学ぶことは非常に価値があると思います。専門家が用意した成人学習のメソッドは、何度もリバイスされており、常にアップデートされています。その中に参加することは非常にコストパフォーマンスがいいと私は考えています。

1日24時間しかない中で、大人はマルチタスクで行動し、いろんな責任を持つので、自分のために使える時間は実際にはあまりないと思います。だからこそ、迷ったり悩んだりする時間を短縮し、誰かに相談したり、誰かの手を借りることを考えるのも一つの方法です。

私自身、ライフスキルを得ることができたと思っています。生きる知恵というのでしょうか。耳で聞く学習もひとつですが、学習方法や自分自身に合うやり方、自分にもこんな一面があったことなど、新たに気づくことがたくさんありました。自分の考えを言葉に落とすプロセスを専門家と共に進めることで、独りよがりにならずに、自分の考えが他人にも伝わる形になります。壁打ち相手にもなってくれるので、一人で悶々と悩む時間を減らすことができます。

あなたが本を書いてみたいと考えているなら、自身の経験がどのように活用できるのか、また、それをまとめるとどうなるのかを考えてみてください。あなたの経験を知りたい、役立つと思う人々は世界中にたくさんいます。物理的には半径5mの人間関係しか作れないかもしれませんが、オンラインであれば空間と時間を超えることができます。一人一人の経験が誰かの参考になる、感謝されることは絶対にあります。たとえ「私の経験なんて大したことはない」とか「文章を書くのが苦手だ」とあなたが思ったとしても、個人の経験を世に出すことが社会貢献に繋がると考えてみてください。あなたの経験が最終的に本としてアウトプットされ、それが世の中に届くのです。役に立たない経験は一つもないので、ぜひ本を書いてほしいです。そしてこのスクールでジャンプアップしていただけたらと思っています。

◇菅野:
凡内さん、勇気が湧くメッセージをありがとうございます。

さいごに 編集部より

以上、凡内智香さんのインタビューでした。今日のお話を聞いて、凡内さんの本『感謝されるコンプライアンス研修の作り方』を読んでみていただけたら嬉しいです。私たちVM出版スクールも皆さまのご参加をお待ちしています。ぜひ、仲間になって一緒に本を出していきましょう。よろしくお願いします!

凡内智香 (著)『感謝されるコンプライアンス研修のつくり方 成功へ導く33の質問』

わたしたち『VM出版スクール』について

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